横画面推奨!
モバイル機器の場合、数式が見切れる場合があります。

2024年10月25日

符号を考慮した長さとは?

 符号を考慮した長さとは、測る際の基準の点と方向がある長さのことです。基準となる方向と同じ方向に測ったときは正の値をとり、逆の方向に測ったときは負の値をとります。

数直線上の2数$a,b$それぞれに位置する点を$A,B$としたとき、これら2点間の距離は$|b-a|$となります。これは$A,B$間の符号を考慮した長さの絶対値でもあります。
点$A$を基準点とし、数直線方向を正としたときの点$B$までの符号を考慮した長さを$\overset{\rightharpoonup}{AB}$と表すとすると、
a<bのとき、点Aから点Bまでの符号を考慮した長さ
$a<b$のとき、点$A$から点$B$まで数直線方向と同じ方向に測ることになるので正の値をとり、その値は
\begin{align*}\overset{\rightharpoonup}{AB}&=|b-a|\\[0.5em]&=b-a&(\because a<b\ \Leftrightarrow\ b-a>0)\end{align*}
と表されます。
a>bのとき、点Aから点Bまでの符号を考慮した長さ
$a>b$のとき、点$A$から点$B$まで数直線方向と逆方向に測ることになるので負の値をとり、その値は
\begin{align*}\overset{\rightharpoonup}{AB}&=-|b-a|\\[0.5em]&=-\{-(b-a)\}&(\because a>b\ \Leftrightarrow\ b-a<0)\\[0.5em]&=b-a\end{align*}
と表されます。
したがって、$a,b$の大小関係にかかわらず点$A(a)$から点$B(b)$までの符号を考慮した長さ$\overset{\rightharpoonup}{AB}$は
\[\overset{\rightharpoonup}{AB}=b-a\]
で表されることがわかります。

Share:
◎Amazonのアソシエイトとして、当サイト「数学について考えてみる」は適格販売により収入を得ています。
Powered by Blogger.

PR

ブログランキング・にほんブログ村へ