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2023年4月8日

三平方の定理を利用して四面体の辺の長さを求める

OC=10,AC=15,BC=20,OCA=OCB=90°である四面体OABCがある。この四面体に以下の条件が加わった場合のABの長さを求めよ。

(1)BAC=90°

(2)AOB=90°


 この問題は三平方の定理を利用して解きます。
直角三角形ABC
三平方の定理とは辺ABが斜辺である直角三角形ABCにおいて3辺の長さには
AB2=BC2+CA2
という関係があるという定理のことです。
直角三角形の2辺の長さがわかっていれば、これを利用することで残り1辺の長さを求めることができます。

(1)BAC=90°

∠BAC=90°を加えた四面体OABC
 この条件が加わった四面体は上図のようになります。
この四面体の面のうち、2辺の長さがわかっている直角三角形であるのは面ABCです。
△ABC
ABCは上図のようになっているので、三平方の定理より
BC2=AB2+AC2
が成り立ちます。
AC=15,BC=20なので、これを代入してABについて解けば
202=AB2+152400=AB2+225AB2=400225=175AB=175(AB>0)=57
となります。

(2)AOB=90°

∠AOB=90°を加えた四面体
 この条件が加わった四面体は上図のようになります。
この四面体の面のうち、辺ABを含んだ直角三角形の面は面OABですが、2辺OA, OBの長さがわかっていないので、三平方の定理を利用してすぐにはABの長さを求めることはできません。
なので、まずはOA, OBの長さを求めます。
OAを含む直角三角形の面は面OACOBを含む直角三角形の面は面OBCなので、それぞれに三平方の定理を使いOA, OBの長さを求めます。
△OACと△OBC
展開図の中から面OAC, OBCを抜粋
OACにおいて
OA2=OC2+AC2
が成り立ちます。
OC=10,AC=15なので
OA2=102+152=100+225=325OA=325(OA>0)=513
となります。
OBCにおいて
OB2=OC2+BC2
が成り立ちます。
OC=10,BC=20なので、OB
OB2=102+202=100+400=500OB=500(OB>0)=105
となります。
△OAB
したがって、面OABにおいて
AB2=OA2+OB2
が成り立ち、OA=513,OB=105なのでAB
AB2=325+500=825AB=825(AB>0)=533
となります。

OABにおける三平方の定理で必要なのはOA2,OB2の値なので、OA, OBの値を求めるところは省いても構いません。


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