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2023年10月31日

高低差からテーブルの高さを求める

「テーブル1脚とそれぞれ高さが異なる3個の花瓶A、B、Cがある。花瓶を2個選び、1つをテーブルを設置した床の上に、もう1つをテーブルの上に置いて2つの花瓶の頭頂部の高低差を調べると以下のようになった。
  1. 花瓶Aを床に、花瓶Bをテーブルの上に置いたときの花瓶A、Bの高低差は46cm。
  2. 花瓶Bを床に、花瓶Cをテーブルの上に置いたときの花瓶B、Cの高低差は58cm$。
  3. 花瓶Cを床に、花瓶Aをテーブルの上に置いたときの花瓶A、Cの高低差は40cm。
このときのテーブルの高さを求めよ。ただし、テーブルの高さはどの花瓶よりも高いものとする。 また、花瓶A、B、Cの高さの合計が42cmのとき各花瓶の高さを求めよ。」

 テーブルの高さをx[cm]、花瓶A、B、Cの高さをそれぞれa,b,c[cm]として式をつくります。

1.の場合

花瓶Aと花瓶Bの高低差
 床に置いた花瓶Aの高さはa[cm]、テーブルに置いた花瓶Bの高さはb+x[cm]です。
すると花瓶A、Bの高低差は(b+x)aとなるので等式は
(1)(b+x)a=46
となります。

2.の場合

花瓶Bと花瓶Cの高低差
 床に置いた花瓶Bの高さはb[cm]、テーブルに置いた花瓶Cの高さはc+x[cm]です。
すると花瓶B、Cの高低差は(c+x)bとなるので等式は
(2)(c+x)b=58
となります。

3.の場合

花瓶Cと花瓶Aの高低差
 床に置いた花瓶Cの高さはc[cm]、テーブルに置いた花瓶Aの高さはa+x[cm]です。
すると花瓶A、Cの高低差は(a+x)cとなるので等式は
(3)(a+x)c=40
となります。

テーブルの高さを求める

 (1),(2),(3)からxを求めます。
(1)+(2)+(3)より
{(b+x)a}+{(c+x)b}+{(a+x)c}=46+58+403x=144x=48
となるので、テーブルの高さは48cmであるとわかります。

各花瓶の高さを求める

 テーブルの高さがわかったので、(1),(3)の式それぞれのxに代入して変形します。
(1):(b+48)a=46(1)'b=a2(3):(a+48)c=40c=a8(3)'c=a+8
また、花瓶A、B、Cの高さの合計が42cmなので
(4)a+b+c=42
(4)(1),(3)を代入すると
a+(a2)+(a+8)=423a+6=423a=36a=12
となります。
これを(1),(3)に代入すると
(1):b=122=10(3):c=12+8=20
となります。

したがって、花瓶Aの高さは12[cm]、花瓶Bの高さは10[cm]、花瓶Cの高さは20[cm]であるとわかります。


 ちなみに4つの不明な数を4つの式から求めるこの問題は
{(b+x)a=46(c+x)b=58(a+x)c=40a+b+c=42
という4つの式からなる連立方程式を解く問題であるといえます。

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