この理由を割り算を引き算に変換して考えてみます。
割り算は引き算で考えると
割られる数から割る数を引き続けて$0$になるのは何回目か?
となります。
したがって、$0$で割るとは
割られる数から$0$を引き続けて$0$になるのは何回目か?
を意味します。
これについて考えると2通りの場合があります。
割られる数が$0$でないとき
割られる数が$0$でないとき、例えば割られる数が$7$とすると$7÷0$は
しかし、$7$から何度$0$を引いても$7$のままで$0$になることはありません。
したがって、$7÷0$に適する答えは存在しません。
$7$から$0$を引き続けて$0$になるのは何回目か?
を意味します。しかし、$7$から何度$0$を引いても$7$のままで$0$になることはありません。
したがって、$7÷0$に適する答えは存在しません。
これは$7$に限らず$0$以外のすべての数に対しても同様であるため、$0$以外の割られる数を$0$で割ったときの答えはありません。
割られる数が$0$のとき
割られる数が$0$のときは、上の結果とは違うものとなります。
$0÷0$は
割られる数も割る数も$0$なので、1度も引かなくても$0$にできたといえますし、逆に何度引いても$0$にできたといえます。
$0÷0$は
$0$から$0$を引き続けて$0$になるのは何回目か?
を意味します。割られる数も割る数も$0$なので、1度も引かなくても$0$にできたといえますし、逆に何度引いても$0$にできたといえます。
したがって、$0÷0$の答えとして適するものは$0,1,2,3,\cdots$と無数にあり、ただ1つの答えをもちません。
割り算において答えは1つでなければならないので、1つに決められないという意味で答えはないとされています。
以上のようにどちらの場合であっても答えがないため、$0$で割ることはできないといえます。
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