この理由を割り算を引き算に変換して考えてみます。
割り算は引き算で考えると
割られる数から割る数を引き続けてになるのは何回目か?
となります。
したがって、で割るとは
割られる数からを引き続けてになるのは何回目か?
を意味します。
これについて考えると2通りの場合があります。
割られる数がでないとき
割られる数がでないとき、例えば割られる数がとするとは
しかし、から何度を引いてものままでになることはありません。
したがって、に適する答えは存在しません。
からを引き続けてになるのは何回目か?
を意味します。しかし、から何度を引いてものままでになることはありません。
したがって、に適する答えは存在しません。
これはに限らず以外のすべての数に対しても同様であるため、以外の割られる数をで割ったときの答えはありません。
割られる数がのとき
割られる数がのときは、上の結果とは違うものとなります。
は
割られる数も割る数もなので、1度も引かなくてもにできたといえますし、逆に何度引いてもにできたといえます。
は
からを引き続けてになるのは何回目か?
を意味します。割られる数も割る数もなので、1度も引かなくてもにできたといえますし、逆に何度引いてもにできたといえます。
したがって、の答えとして適するものはと無数にあり、ただ1つの答えをもちません。
割り算において答えは1つでなければならないので、1つに決められないという意味で答えはないとされています。
以上のようにどちらの場合であっても答えがないため、で割ることはできないといえます。
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