「長方形の面積が
60、対角線の長さが
13であるとき、この長方形の長辺の長さを求めよ。」
問題の長方形を長方形
ABCDとし、辺
AB, CDの長さを
a、辺
BC, DAの長さを
bとおきます。
すると、長方形
ABCDの面積は
60なので
ab=60(1)
と式を立てることができます。
次に、対角線
ACを引くと問題の条件よりこの長さが
13となります。
また、このときできる
△ABCは
∠ABCが直角の直角三角形なので、三平方の定理より
AB2+BC2=AC2a2+b2=132=169(2)
が成り立ちます。
(1),(2)を連立してこれらを満たすa,bを求めます。
(a+b)2について考えると
(a+b)2=a2+2ab+b2=(a2+b2)+2⋅ab=169+2⋅60(∵(1),(2))=289
となります。
両辺の平方根をとると
289=172であること、
a>0,b>0より
a+b>0であることより
a+b=17(3)
であることがわかります。
(3)を変形すると
b=17−aとなるので、これを
(1)に代入すると
a(17−a)=6017a−a2=60a2−17a+60=0a2−(5+12)a+5⋅12=0(a−5)(a−12)=0a=5,12
と2次方程式より
aの値が求まります。
もちろん、解の公式をもちいて
a=−(−17)±√(−17)2−4⋅602=17±√492=17±72=5,12
と求めることもできます。
それぞれの場合におけるbの値を求め、どちらが長辺となるのかを調べます。
a=5のとき
b=17−aよりb=12なので、長辺の長さは12であることがわかります。
a=12のとき
b=17−aよりb=5なので、長辺の長さは12であることがわかります。
以上より、どちらも場合でも長方形の長辺の長さは12であることがわかります。