xxxxは底と指数ともに変数であるため、べき関数xa (a:定数)xa (a:定数)でも指数関数ax (a:定数)ax (a:定数)でもなく、これらの合成関数でもありません。
これを微分するためには以下のような方法で行います。
ただし、定義域をx>0x>0として考えます。
合成関数の形に変形する方法
対数をもちいてx=elogexx=elogex(以下logex=lnxlogex=lnxとする)と表せるので、底のほうのxxを変形して
xx=(elnx)x=exlnxxx=(elnx)x=exlnx
とします。これは指数関数f(x)=exf(x)=exと関数の積g(x)=xlnxg(x)=xlnxの合成関数f(g(x))f(g(x))なので、合成関数の微分と積の微分を利用することができます。
両辺をxxで微分すると
(xx)′=(exlnx)′=exlnx(xlnx)′=exlnx{(x)′lnx+x(lnx)′}=exlnx(lnx+x⋅1x)=exlnx(lnx+1)=xx(lnx+1)(xx)′=(exlnx)′=exlnx(xlnx)′=exlnx{(x)′lnx+x(lnx)′}=exlnx(lnx+x⋅1x)=exlnx(lnx+1)=xx(lnx+1)
となります。
合成関数の微分の公式は
{f(g(x))}′=f′(g(x))g′(x){f(g(x))}′=f′(g(x))g′(x)
積の微分の公式は
{f(x)g(x)}′=f′(x)g(x)+f(x)g′(x){f(x)g(x)}′=f′(x)g(x)+f(x)g′(x)
です。これらは次でももちいます。
対数微分法をもちいる方法
f(x)=xxf(x)=xxとおき、両辺の対数をとると
lnf(x)=lnxx=xlnxlnf(x)=lnxx=xlnx
となります。(x>0よりf(x)>0なのでf(x)のままで真数条件を満たします。)
両辺をxで微分すると、左辺は合成関数の微分、右辺は積の微分をもちいて
1f(x)⋅f′(x)=(x)′lnx+x(lnx)′f′(x)f(x)=lnx+x⋅1x=lnx+1f′(x)=f(x)(lnx+1)=xx(lnx+1)
となります。
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