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外部サイト:大学入学共通テスト 問題・解答速報(2日目):朝日新聞デジタル
(i)
△PABと△PEDに着目すると、
相似比は\text{AB}:\text{ED}=3:9=\mathbf{1:3}です。
- 円に内接する四角形の性質より、1つの内角とその対角の外角の大きさは等しいので∠PAB=∠PED
-
方べきの定理より
PA ⋅PD=PB⋅PEPAPE=PBPD∴
相似比は\text{AB}:\text{ED}=3:9=\mathbf{1:3}です。
このことから、
\begin{align*}\text{PA}\
:\text{PE}&=1:3\\[0.5em]3\text{PA}&=\text{PE}\\[0.5em]&=\text{PB}+\text{BE}\\[0.5em]\therefore
3\text{PA}&=\text{PB}+11\tag{$\alpha$}\\[1em]\text{PB}\
:\text{PD}&=1:3\\[0.5em]3\text{PB}&=\text{PD}\\[0.5em]&=\text{PA}+\text{AD}\\[0.5em]\therefore
3\text{PB}&=\text{PA}+7\tag{$\beta$}\end{align*}
が成り立つことがわかります。
(α),(β)を連立すると、
(α)+(β)×3より
(α)+(β)×3より
\begin{align*}3\text{PA}+9\text{PB}&=(\text{PB}+11)+(3\text{PA}+21)\\[0.5em]&=3\text{PA}+\text{PB}+32\\[0.5em]8\text{PB}&=32\\[0.5em]\therefore
\text{PB}&=4\end{align*}
となり、これを(α)に代入すると
\begin{align*}3\text{PA}&=4+11\\[0.5em]&=15\\[0.5em]\therefore
\text{PA}&=5\end{align*}
となるので、\mathbf{\text{PA}=5,\text{PB}=4}であることがわかります。
\text{(ii)}
方べきの定理より
また、\text{(i)}と同様にして△\text{PBC}と△\text{PFE}が相似であり、相似比は\text{PC}:\text{PE}=3:15=1:5であることがわかります。
\begin{align*}\text{PC}\ \cdot \text{PF}&=\text{PB}\cdot
\text{PE}\\[0.5em]\text{PC}\cdot(\text{PC}+\text{CF})&=\text{PB}\cdot(\text{PB}+\text{BE})\\[0.5em]\text{PC}\cdot(\text{PC}+17)&=4\cdot(4+11)\\[0.5em]\text{PC}^2+17\text{PC}&=60\\[0.5em]\text{PC}^2+17\text{PC}-60&=0\\[0.5em](\text{PC}+20)(\text{PC}-3)&=0\\[0.5em]\therefore\mathbf{\text{PC}}&\mathbf{=3}&(\because
\text{PC}>0)\end{align*}
であることがわかります。また、\text{(i)}と同様にして△\text{PBC}と△\text{PFE}が相似であり、相似比は\text{PC}:\text{PE}=3:15=1:5であることがわかります。
したがって、
\begin{align*}\text{BC}\
:\text{EF}&=1:5\\[0.5em]3:\text{EF}&=1:5\\[0.5em]\text{EF}&=3\cdot5\\[0.5em]\therefore
\text{EF}&=15\end{align*}
と求められます。
同様に平面\text{ACFD}と球面Sが交わる部分と点\text{P}はおよそ上図のようになり、△\text{PAC}と△\text{PFD}は相似で、その相似比は
\begin{align*}\text{PA}\
:\text{PF}&=\text{PA}:(\text{PC}+\text{CF})\\[0.5em]&=5:(3+17)\\[0.5em]&=5:20\\[0.5em]&=1:4\end{align*}
であることがわかります。
したがって、
\begin{align*}\text{AC}\
:\text{FD}&=1:4\\[0.5em]3:\text{FD}&=1:4\\[0.5em]\text{FD}&=3\cdot4\\[0.5em]\therefore
\text{FD}&=12\end{align*}
と求められます。
以上より、\mathbf{\text{EF}=15,\text{DF}=12}です。
\text{(iii)}
面\text{DEF}に着目すると、3辺の比が\text{DE}:\text{FD}:\text{EF}=9:12:15=3:4:5となっています。
これは直角三角形となる3辺の比であり、最長である辺\text{EF}が斜辺、すなわち∠\text{EDF}=90°である直角三角形であることがわかります。
これは直角三角形となる3辺の比であり、最長である辺\text{EF}が斜辺、すなわち∠\text{EDF}=90°である直角三角形であることがわかります。
同様に面\text{PDE}も\text{DE}:\text{PD}:\text{PE}=9:12:15=3:4:5なので、∠\text{PDE}=90°である直角三角形です。なお、∠\text{PDE}=∠\text{ADE}です。
ところで、直線\text{AD, DF}は平面\text{ACFD}上にあります。
したがって、直線\text{AD, DF}はそれぞれ直線\text{DE}に垂直なので、直線\text{DE}は平面\text{ACFD}に垂直であることがわかります。
したがって、直線\text{AD, DF}はそれぞれ直線\text{DE}に垂直なので、直線\text{DE}は平面\text{ACFD}に垂直であることがわかります。
また、このことから直線\text{DE}は平面\text{ACFD}上のどの直線とも垂直であるので、平面\text{ACFD}上の直線\text{AC}と直線\text{DE}は垂直であることがわかります。
面\text{PDF}に着目すると、\text{PD}=\text{DF}である二等辺三角形であることがわかります。
もし、∠\text{PDF}が直角ならば直角二等辺三角形となり、\dfrac{\text{PF}}{\text{PD}}=\sqrt{2}となるはずですが、実際は\dfrac{\text{PF}}{\text{PD}}=\dfrac{20}{12}=\dfrac{5}{3}>\sqrt{2}です。
すなわち、\text{PF}は\text{PD}の\sqrt{2}倍より長いので∠\text{PDF}は鈍角であるということがわかります。なお、∠\text{PDF}=∠\text{ADF}です。
もし、∠\text{PDF}が直角ならば直角二等辺三角形となり、\dfrac{\text{PF}}{\text{PD}}=\sqrt{2}となるはずですが、実際は\dfrac{\text{PF}}{\text{PD}}=\dfrac{20}{12}=\dfrac{5}{3}>\sqrt{2}です。
すなわち、\text{PF}は\text{PD}の\sqrt{2}倍より長いので∠\text{PDF}は鈍角であるということがわかります。なお、∠\text{PDF}=∠\text{ADF}です。
以下のような方法でも知ることができます。
余弦定理より
\cos\angle
\text{PDF}=\frac{\text{PD}^2+\text{DF}^2-\text{PF}^2}{2\text{PD}\cdot
\text{DF}}
が成り立つので、\cos∠\text{PDF}の値を調べてみると
\begin{align*}\cos\angle
\text{PDF}&=\frac{12^2+12^2-20^2}{2\cdot12\cdot12}\\[0.5em]&=\frac{4^2(3^2+3^2-5^2)}{4^2(2\cdot3\cdot3)}\\[0.5em]&=\frac{3^2+3^2-5^2}{2\cdot3\cdot3}\\[0.5em]&=-\frac{7}{18}\end{align*}
と負の値となるので、0°<∠\text{PDF}<180°より∠\text{PDF}は鈍角であることがわかります。
ところで、直線\text{DE}は平面\text{ABED}と平面\text{DEF}の交線であり、直線\text{AD}は平面\text{ABED}上、直線\text{DF}は平面\text{DEF}上にあります。
上で直線\text{AD, DF}はそれぞれ直線\text{DE}に垂直であることがわかったので、直線\text{AD}と\text{DF}のなす角∠\text{ADF}は平面\text{ABED}と平面\text{DEF}のなす角(二面角)となります。
上で直線\text{AD, DF}はそれぞれ直線\text{DE}に垂直であることがわかったので、直線\text{AD}と\text{DF}のなす角∠\text{ADF}は平面\text{ABED}と平面\text{DEF}のなす角(二面角)となります。
したがって、∠\text{ADF}は鈍角なので平面\text{ABED}と平面\text{DEF}は垂直でないことがわかります。
以上より、
「\text{(a)}:平面\text{ABED}と平面\text{DEF}は垂直である。」は偽、
「\text{(b)}:直線\text{DE}は平面\text{DEF}に垂直である。」は真、
「\text{(c)}:直線\text{AC}と直線\text{DE}は垂直である。」は真
となります。
「\text{(b)}:直線\text{DE}は平面\text{DEF}に垂直である。」は真、
「\text{(c)}:直線\text{AC}と直線\text{DE}は垂直である。」は真