「a,ba,bを自然数、ppを素数とするとき、以下の命題の真偽を調べよ。
(1)aaとbbが互いに素でないならばaaはbbの倍数である
(2)aaとppが互いに素でないならばaaはppの倍数である」(1)
互いに素とは、最大公約数が11であることです。
すると、aaとbbが互いに素でないということは、aaとbbの最大公約数が11でないということになります。
すると、aaとbbが互いに素でないということは、aaとbbの最大公約数が11でないということになります。
別の言い方をすれば、aaとbbで共通する割り切れる整数が11以外に存在する、あるいはaaとbbには共通する素因数が存在する、となります。
また、aaとbbのどちらも11でないことがいえます。
また、aaとbbのどちらも11でないことがいえます。
もし、11とbb以外のbbの約数の中にaaがある場合、aaとbbの最大公約数はaaとなるため、aaとbbは互いに素でないといえます。
このとき、aaはbbより小さく、bbの正の倍数はbb以上の自然数であるため、aaはbbの倍数でないことがわかります。
このとき、aaはbbより小さく、bbの正の倍数はbb以上の自然数であるため、aaはbbの倍数でないことがわかります。
したがって、上記の場合が命題「aaとbbが互いに素でないならばaaはbbの倍数である」の反例であり、命題が偽であることがわかります。
aaとbbが互いに素でないとき、bbに対してaaはどのような数であるのかについて考えます。
上述の通り、aaとbbが互いに素でないとは、aaとbbの最大公約数が11でないことであり、最大公約数は必ずaaとbbの小さい方以下の自然数となります。
aaとbbが互いに素でないときのaaとbbの最大公約数には、11より大きくa,ba,bよりも小さいとき、aaのとき、bbのときの3通りが考えられます。
1. 1<gcd(a,b)<min{a,b}1<gcd(a,b)<min{a,b}のとき
aaとbbの最大公約数が11とbb以外のbbの約数b′であるとき、b′はaとbの共通の約数であり、
a=mb′b=nb′(m,n:自然数;m≠n)
と書け、a,bはともにb′の倍数であるといえます。
ここで、a=mb′に着目するとaはbの約数の倍数であるといえます。
2. gcd(a,b)=aのとき
aとbの最大公約数がaのとき、これはa≦bであるときに考えられる場合です。
このとき、bについてb=naと書け、aはbの約数であるといえます。
3. gcd(a,b)=bのとき
aとbの最大公約数がbのとき、これはa≧bであるときに考えられる場合です。
このとき、aについてa=mbと書け、aはbの倍数であるといえます。
上記(1)の反例は2.(ただし、a<b)の場合のことであり、1.の場合も反例となります。
(2)
素数は約数が自身と1しかない数のことです。
したがって、aとpが互いに素でないとき、aとpの最大公約数は必ずpとなり、aとpの大小関係はa≧pとなります。
したがって、aとpが互いに素でないとき、aとpの最大公約数は必ずpとなり、aとpの大小関係はa≧pとなります。
これは上記の3.の場合であり、このときのaはpの倍数なので、命題「aとpが互いに素でないならばaはpの倍数である」は真であることがわかります。
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