「『約数はある整数を割り切ることができる整数のことなので、整数の約数は
これは正しいか?」
を満たす整数のことであるといえる。であれば2つの整数の公約数は
を満たす整数のことである。』
公約数は2つの整数の約数の中で共通するもののことをいうので、整数の公約数をとすると
が成り立ちます。
の辺々を掛け合わせると
とおけば
となるので、正しいように思えます。
しかし、正しいかを問われているのはこのことではありません。
上で書いたのは、整数の公約数がならば
上で書いたのは、整数の公約数がならば
が成り立つ、ということです。
一方、正しいか問われているのは、
が成り立てば整数が整数の公約数である、ということでそれぞれの主張は互いに逆の命題となります。
後者が正しいかは以下のような場合を考えることで明らかになります。
整数の約数を、整数の約数はどの整数にも存在するとします。
すると、それぞれ
が成り立ちます。
の辺々を掛け合わせると
とおけば
となります。
これはがが約数でない整数であっても成り立つので、必ずしもが整数の公約数であるわけではありません。
したがって、答えは正しくないとなります。
したがって、答えは正しくないとなります。
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