なぜ公倍数は最小公倍数の倍数となるのでしょうか?
2つの自然数の場合で考えてみます。
2つの自然数の最大公約数をとするとそれぞれ
となります。
の倍数を自然数をもちいて、の倍数を自然数をもちいてで表すとすると、との公倍数は
が成り立つ数であるといえます。
この式をを利用して変形すると
となります。
は互いに素なので、この等式が成り立つ条件は
となるため、との公倍数はと表せることがわかります。
のときのとの公倍数はで、これは最小公倍数です。すると、のときの公倍数はいずれも最小公倍数の自然数倍なので、公倍数は最小公倍数の倍数であることがわかります。
これは3つ以上の自然数の公倍数でも同様です。
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