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2024年1月25日

解が等式でない方程式

\large|5-2x|+3=2x-2
「上の方程式を解け。」

 絶対値記号は
\begin{align*}a<0のとき&\\ |a|&=-a\\[1em]a\geqq0のとき&\\ |a|&=a\end{align*}
というように外します。
したがって、絶対値記号の中の5-2xの正負によって場合分けされます。

5-2x<0のとき

 すなわちx>\dfrac{5}{2}のとき
-(5-2x)+3&=2x-2
となります。これを整理すると
\begin{align*}-5+2x+3&=2x-2\\[0.5em]2x-2&=2x-2\\[0.5em]0&=0\end{align*}
これはxの値に関わらず常に成り立つ等式、すなわち恒等式なのでこれを満たすxはすべての実数です。
しかし、x>\dfrac{5}{2}の範囲で考えているので「x>\dfrac{5}{2}かつxはすべての実数」を満たすxがこの場合における解です。

したがって、x>\dfrac{5}{2}とすべての実数の共通部分であるx>\dfrac{5}{2}が解となります。


5-2x\geqq0のとき

 すなわちx\leqq\dfrac{5}{2}のとき
(5-2x)+3=2x-2
となります。これを整理すると
\begin{align*}-2x+8&=2x-2\\[0.5em]4x&=10\\[0.5em]x&=\frac{5}{2}\end{align*}
となります。
x>\dfrac{5}{2}のときと同様にこれはx\leqq\dfrac{5}{2}の範囲で考えているので「x\leqq\dfrac{5}{2}かつx=\dfrac{5}{2}」を満たすxがこの場合における解です。

したがって、x\leqq\dfrac{5}{2}x=\dfrac{5}{2}の共通部分であるx=\dfrac{5}{2}が解となります。


 以上より|5-2x|+3=2x-2の解は「x>\dfrac{5}{2}またはx=\dfrac{5}{2}」、すなわちx\geqq\dfrac{5}{2}となります。

 上の方程式のように方程式を満たす変数の値が複数あり、かつそれらが連続なまとまりをもつとき解は等式ではなく、不等式となります。
また、方程式を満たさない実数値が存在しないときのすべての実数、方程式を満たす値が存在しないときの解なしも等式をもちいない方程式の解の例です。

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