自然数の正の約数が奇数個になるのはどのような数なのでしょうか?
まず最初に思いつく整数は1です。
素因数を何も持たないので約数は1の1個しかありません。
次は素因数が1種類しかない整数について考えます。
素因数をaとおくと、自然数a^n(n:自然数)の正の約数の個数は素因数aを1~n個掛け合わせたもののn個に約数1を加えたn+1個となります。
したがって、nが偶数のとき正の約数の個数が奇数になります。
また、このときのa^nについてn=2k(k:自然数)とおくと、指数の計算法則をもちいて
\begin{align*}a^n&=a^{2k}\\[0.5em]&=\left(a^k\right)^2\end{align*}
となり、a^kは自然数なので\left(a^k\right)^2は平方数、すなわちa^nは平方数であることがわかります。
素因数が2種類以上ある整数の場合も考えてみます。
素因数がa,bの2種類の場合を考えると、自然数a^mb^n(m,n:自然数)の正の約数はa^mの正の約数とb^mの正の約数の掛け合わせによってできます。
a^mの正の約数は上記よりm+1個、同様にb^nの正の約数もn+1個あるので、それぞれの正の約数を1つずつ選んで掛け合わせてできる正の約数は(m+1)(n+1)個となります。
a^mの正の約数は上記よりm+1個、同様にb^nの正の約数もn+1個あるので、それぞれの正の約数を1つずつ選んで掛け合わせてできる正の約数は(m+1)(n+1)個となります。
ここで、整数同士の積の偶奇について考えると
\begin{align*}(偶数)\times(偶数)=(偶数)\quad&(偶数)\times(奇数)=(偶数)\\[1em](奇数)\times(奇数)&=(奇数)\end{align*}
であるので、(m+1)(n+1)が奇数となるのはm+1,n+1がともに奇数のとき、すなわちm,nがともに偶数のときのみとなります。
このときp=2k,q=2l(k,l:自然数)とおくと
\begin{align*}a^mb^n&=a^{2k}b^{2l}\\[0.5em]&=\left(a^k\right)^2\left(b^l\right)^2\\[0.5em]&=\left(a^kb^l\right)^2\end{align*}
となり、a^kb^lは自然数なので\left(a^kb^l\right)^2は平方数、すなわちa^mb^nは平方数であることがわかります。
これは素因数が3種類以上のときでも同様で各素因数がすべて偶数乗のとき、すなわち平方数のときに正の約数は奇数個となります。
1も平方数なので正の約数の個数が奇数になる自然数は平方数であることがわかります。
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