座標平面上の点をある点を中心に反時計回りにだけ回転移動させたとき、移動後の点の座標はどのように表せるでしょうか?
点の直交座標を、回転移動後の点を、その座標をとおきます。
原点を中心に回転移動
極座標を利用して考えます。
原点を中心に反時計回りにだけ回転移動した後の点の極座標はとなり、これを直交座標に変換するととなります。
ここで、三角関数の加法定理より
となり、を代入すると
となります。
これが点を原点を中心に反時計回りにだけ回転移動させた後の点の直交座標を求める式となります。
これが点を原点を中心に反時計回りにだけ回転移動させた後の点の直交座標を求める式となります。
直交座標を列ベクトルで表したとき、上記のような式を得る行列の積は
であり、このときの行列を回転行列といいます。
点を中心に回転移動
点を点を中心に反時計回りにだけ回転移動させた後の座標は、平行移動と上述の原点を中心に回転移動の2つを利用して求めます。
点を原点を中心に反時計回りにだけ回転移動させた後の点の座標は上記よりとなります。
ここで、点と点を結んでできる三角形とに着目すると互いに平行移動しただけの合同な三角形であることがわかります。
したがって、点を原点から点まで平行移動するときと同じ移動量で平行移動させると平行移動後の点は対応する点となり、その座標はとなります。
したがって、点を原点から点まで平行移動するときと同じ移動量で平行移動させると平行移動後の点は対応する点となり、その座標はとなります。
すなわち、
が点を点を中心に反時計回りにだけ回転移動させた後の座標を求める式となります。
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