平方根の計算方法を習うと出てくる式の1つに以下のものがあります。
着目してほしいのは赤字の部分。とがともに正の数でないと成立しないという条件がついています。それでは、かが負の数である場合を考えたときはどうなるのでしょうか?
その前に虚数の定義について。虚数とは負の数の平方根のことです。代表的なものは-1の平方根です。
まず一番上の平方根の計算法則のとにそれぞれとが与えられた場合、下のようになります。
(1)のとき
次にとの正負を逆にします。
(2)のとき
すると分母がマイナスに、分子にが移るので平方根の計算法則を適用することができます。
分母と分子のどちらが虚数かで計算結果の正負が変わってしまいました。
ここで、虚数では正負が逆転するのに分母か分子のどちらかにマイナスがあっても結果が変わらないのはなんでだっけ?と思うかもしれません。
マイナスを含む分数においては、上でを掛けたようにを掛けることによって変形をおこないます。
その結果、マイナスが分母、分子のどちらについているかにかかわらず、すべてマイナスが分子だけに付いている分数に変形できるので結果が変わりません。
その結果、マイナスが分母、分子のどちらについているかにかかわらず、すべてマイナスが分子だけに付いている分数に変形できるので結果が変わりません。
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