3本の平行な直線$l, m, n$を横切る2本の直線$j,
k$について以下のことが成り立ちます。
直線$j$と直線$l, m, n$それぞれとの交点を$A, B, C$、直線$k$と直線$l, m,
n$それぞれとの交点を$D, E, F$とすると
これが成り立つことを確かめてみます。
\[AB:BC:CA=DE:EF:FD\]
2つの場合で考えます。
直線$j, k$が平行なとき
$l//m$かつ$m//n$かつ$n//l$かつ$j//k$より四角形$ABED, BCFE,
ACFD$はすべて平行四辺形となることがわかります。
すると、平行四辺形の性質より
すると、平行四辺形の性質より
\begin{gather*}AB=DE\\[1em]BC=EF\\[1em]CA=FD\end{gather*}
が成り立ちます。
したがって、
\[\large AB:BC:CA=DE:EF:FD\]
もまた成り立つことがわかります。
直線$j, k$が平行でないとき
$l//m$かつ$m//n$かつ$n//l$かつ$k//k'$より四角形$AGED, GHFE,
AHFD$はすべて平行四辺形であることがわかります。
すると、平行四辺形の性質より
すると、平行四辺形の性質より
\begin{gather}AG=DE\\[1em]GH=EF\\[1em]HA=FE\end{gather}
が成り立ちます。
ここで、$△ACH$に着目すると辺$CH$に平行な直線$BG$($m$)が横切っているので、「平行線と線分の比の性質 ①三角形を横切る1辺に平行な直線」より
\[AB:BC:CA=AG:GH:HA\]
が成り立つので、これに$(1), (2),(3)$を代入すると
\[\large AB:BC:CA=DE:EF:FD\]
が成り立つことがわかります。
以上より、3本の平行な直線$l, m, n$を横切る2本の直線$j, k$について、直線$j,
k$が平行な場合も平行でない場合も
直線$j$と直線$l, m, n$それぞれとの交点を$A, B, C$、直線$k$と直線$l, m,
n$それぞれとの交点を$D, E, F$とすると
が成り立つことがわかります。
\[AB:BC:CA=DE:EF:FD\]
ちなみにこの性質の逆、すなわち
直線$j$と直線$l, m, n$それぞれとの交点を$A, B, C$、直線$k$と直線$l, m,
n$それぞれとの交点を$D, E, F$としたとき、
$AB:BC:CA=DE:EF:FD$が成り立つならば
は成り立ちません。
$AB:BC:CA=DE:EF:FD$が成り立つならば
\[l//m\text{かつ}m//n\text{かつ}n//l\]
例えば、上図のように直線$l, m,
n$が1点$O$で交わっているとき、これらの直線を横切るように平行な直線$j,
k$を引いた場合を考えます。
すると、$△OAB$と$△ODE$、$△OBC$と$△OEF$、$△OCA$と$△OFD$はそれぞれ2組の角がそれぞれ等しいので相似であることがわかります。
すると、$△OAB$と$△ODE$、$△OBC$と$△OEF$、$△OCA$と$△OFD$はそれぞれ2組の角がそれぞれ等しいので相似であることがわかります。
$△OAB$と$△ODE$の相似比について
\[OA:OD=OB:OE=AB:DE=a:b\tag4\]
とおくと、$△OBC$と$△OEF$の相似比は$(4)$より
\[OB:OE=OC:OF=BC:EF=a:b\tag5\]
$△OCA$と$△OFD$の相似比は$(5)$より
\[OC:OF=OA:OD=CA:FD=a:b\tag6\]
となります。
また、$(4)$より
\begin{align*}AB:DE&=a:b\\[0.5em]a\cdot DE&=b\cdot
AB\\[0.5em]DE&=\frac{b}{a}AB\end{align*}
となり、同様に$(5), (6)$より
\begin{gather*}EF=\frac{b}{a}BC\\[1em]FD=\frac{b}{a}CA\end{gather*}
となります。
したがって、
\begin{align*}DE:EF:FD&=\frac{b}{a}AB:\frac{b}{a}BC:\frac{b}{a}CA\\[0.5em]\large\therefore
AB:BC:CA&\large=DE:EF:FD\end{align*}
が成り立つことがわかります。
このように、直線$l, m, n$が互いに平行でなくとも成り立つ場合があるため、上記の性質の逆は成り立たないことがわかります。
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