横画面推奨!
モバイル機器の場合、数式が見切れる場合があります。

2023年3月3日

多角形の内角の和の求め方 正多角形の1つの内角の大きさの求め方

 多角形の内角の和はどのように求めるのでしょうか?
また、正多角形の1つの内角の大きさはどのように求めるのでしょうか?

多角形の内角の和

まず、三角形の内角の和は以下のようにして180°であることがわかります。
三角形の内角の和
ABCの頂点Cを通る辺ABに平行な直線を引き、この平行線上に直線BCに関して頂点Aと同じ側に点Dをとります。また、辺BCの頂点C側の延長上に点Eをとります。

すると、平行線の錯角よりA=ACD、平行線の同位角よりB=DCEとなります。
1本の直線のつくる角の大きさは180°なので、ACB+ACD+DCE=180°です。
これはABCの内角の和A+B+ACBに等しいので、三角形の内角の和は180°であることがわかります。


 三角形以外の多角形は、この三角形の内角の和が180°であることを利用して求めます。

三角形以外の多角形は対角線を引くことができます。この対角線を互いに交わらないように引き、いくつかの三角形をつくります。
多角形を対角線で三角形に分割する
対角線の引き方で簡単なのは、1つの頂点から他の頂点へ対角線を引くことです。
このとき、始点となる頂点自身とその両隣の頂点へは対角線を引くことはできないので、1つの頂点から引くことができる対角線の本数は頂点の数より3だけ少なくなります。

四角形は1本、五角形は2本、…、頂点の数がn個のn角形はn3本となります。

この対角線によって多角形は対角線の本数より1つ多く分割されるので、n角形は(n3)+1=n2個の三角形に分割されます。
ちなみに、これらは三角形(n=3)の場合でも成り立ちます。対角線は33=0本、三角形の個数は32=1個です。

分割された三角形の内角はすべて元の多角形の内角の一部なので、すべての三角形の内角の和と多角形の内角の和は等しくなります。
1つの三角形の内角の和は180°なので、n角形の内角の和は
(n2)×180°
で求めることができます。

正多角形の1つの内角の大きさ

 正多角形のすべての内角の大きさは等しいので、内角の和を頂点の個数で割ったものが1つの内角の大きさとなります。
n角形の内角の和は(n2)×180°なので、1つの内角の大きさは
(n2)n×180°
で求めることができます。

Share:
share
◎Amazonのアソシエイトとして、当サイト「数学について考えてみる」は適格販売により収入を得ています。
Powered by Blogger.

PR

blogmura_pvcount
ブログランキング・にほんブログ村へ