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2025年2月10日

三垂線の定理とは?

三垂線の定理
 平面α上にない点Pから平面αへ垂線をおろし、その足をHとします。
Hから平面α上の直線lへ垂線をおろし、その足をQとします。
このとき、直線PQは直線lに垂直となります。これを三垂線の定理といいます。
この定理は命題の形では
PHαQHlPQl
のように書きます。

なぜこれが成り立つのでしょうか?


三垂線の定理 証明
 平面に垂直な直線は、平面上のどの直線とも垂直となります。
したがって、平面αの垂線PHは直線lとも垂直です。

ここで直線PHQHを含む平面PQHを考えると、PHlかつQHlより直線lは平面PQHに垂直であることがわかります。

よって、直線PH, QHと同様に平面PQH上にある直線PQと直線lも垂直であることがわかります。


三垂線の定理の系

 三垂線の定理には派生(系)があり、それらは以下のようなものです。
三垂線の定理の系1
系1:平面α上にない点Pから平面α上の直線lに垂線を引き、その足をQとします。
また、点Pから平面αへ垂線を下ろし、その足をHとします。
このとき、直線QHは直線lに垂直となります。
これは命題の形で
PQlPHαQHl
と書きます。
三垂線の定理の系2
系2:平面α上にない点Pから平面α上の直線lに垂線を引き、その足をQとします。
また、直線lへの垂線の足がQとなるような点HPHQHが成り立つように平面α上にとります。
このとき、直線PHは平面αに垂直となります。
これは命題の形で
PQlQHlPHQHPHα
と書きます。
これらが成り立つことも確かめてみます。

系1

三垂線の定理の系1 証明
 PHαより、直線PHは平面α上のどの直線とも垂直です。
したがって、直線PHは平面α上の直線lと垂直であることがわかります。

PQlかつPHlより、直線lは平面PQHに垂直であることがわかります。
よって、直線lは平面PQH上の直線QHとも垂直となります。

系2

三垂線の定理の系2 証明
 PQlかつQHlより、直線lは平面PQHと垂直であることがわかります。
したがって、直線lは平面PQH上の直線PHとも垂直です。

PHlかつPHQHより、直線PHは平面αに垂直であることがわかります。


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